10.242017
タスペーサーって必要?「いちゆうブログ」
みなさんこんにちは。
相模原市・町田市・八王子市と幅広く、お客様の為に、塗装・防水工事を行っております。
一友ビルドテック株式会社です。
タスペーサーって必要なの?
弊社は必要だと思います!
そもそもタスペーサーって何?
では、タスペーサーのお話しの前に縁切りのお話しを
「縁切り」って何?
縁切りは屋根を塗装した後に行う作業です。
スレート屋根(スレート瓦)の屋根に塗り替え時に行う作業のことです。
塗装後、塗料で屋根同士がくっついてしまったものを一枚一枚カッター等で切っていくと言う、それはもう地道な作業です。
縁切りの効果
その一 雨漏りを防ぐ
縁切りの最も重要な理由は、雨漏りを防ぐ事です。
強風時・ゲリラ豪雨など、想定外の雨水は構造上屋根材の下にも入り込んでしまいます。
入り込んでしまった雨水をどう排出するか これが重要です。
縁切りが必要なスレート屋根(スレート瓦)は表面に溝があり、この溝は屋根材の下に雨水が侵入した際に雨水が排出出来る様になっています。
しかし、屋根を塗装する事で、この溝と屋根と屋根の隙間をふさいでしまうことがあります。
そうすると雨水の逃げ場がなくなってしまうので、屋根下地の腐食、さらに雨漏りに繋がります。
屋根と屋根の間に隙間を作るなんて雨漏りしちゃうじゃない!
というご質問を頂く事もあります。
実は逆なんです!
屋根と屋根の間に隙間がないと雨水の排出先がなくなるので水が溜まってしまい危険です!
その二 内部結露を防ぐため
結露は、内側と外側の気温差が生じた時に発生します。
このことを屋根には当てはめて考えると
冬場の建物の暖かい空気は上昇する性質があり、天井を通して屋根裏まで上昇します。
一方屋根の外側では外気と接しているので日中は暑さに、それ以外の時間は寒さにさらされます。
屋根の内側が温まり、屋根外側が冷える・・・これにより結露が発生します。
縁切りで屋根に隙間を作らないと屋根裏で内部結露で水分が溜まってしまい、中の断熱材や木材の腐食に繋がります。
お風呂場の鏡、冬場の窓ガラスで良く見る現象が屋根の内部で起きてしまうんですね。
換気してあげないとカビ生えちゃいますよね。
カッターによる縁切りの問題点
縁切りはとても大事な作業ですが、行われていない・・・なんて事もあるらしいです。
理由は、地道で大変手間のかかる作業ですし
足場が解体されてしまえば見えなくなってしまうからです。
その他には従来のカッターでの縁切りの問題点を挙げると
・せっかく屋根塗装を仕上げたのに塗膜に傷をつけてしまい、屋根を汚してしまうことがある。
・何百枚もの屋根材を一枚一枚作業していくので手間も時間もかかる=工期や人件費がかかる。
ここでタスペーサーの登場です!
縁切りの問題点を解消したのが「タスペーサー」です。
タスペーサーは下塗りが完了した時点で屋根と屋根の間に入れることで隙間を作る部材です。
タスペーサーを挿入することで屋根と屋根の間に隙間が確保されるため、カッターによる縁切り作業をする必要がなくなります。
さらに
・キレイにした屋根を傷つけることも、汚すこともない。
・カッターによる縁切りよりもタスペーサーを挿入する方が時間が掛からない=余計工期や人件費がかからない。
では、一回の施工にタスペーサーはどれくらい必要なのしょう?
一枚の屋根材につき2枚のタスペーサーを挿入します。
ザックリですが、屋根の㎡数×100です。
70㎡の屋根なら700個。
タスペーサーが必要ない屋根もあります。
・屋根に4㎜以上の隙間がある場合
この場合は縁切りによるタスペーサーの必要はありません。
隙間があるためタスペーサーを挿入しても固定されず抜けてしまいます。
また
・屋根の向いている方向によって必要のない箇所がある場合もあります。
良く陽が当たれば屋根が反ってくる事もあります。
隙間が十分にあればタスペーサーの必要はありません。
「見積もりにタスペーサー項目がない=信頼できない業者」ではありません。
縁切りやタスペーサーは必要な工程です。
ですが全ての屋根に必要なわけではありません。
見積もり書に「タスペーサー」の項目がないからと言って信頼できない業者
というわけではありません。
お施主様にとって無駄な施工はしない。
そういった事をしっかり説明できる業者が信頼できる業者の条件の一つではないでしょうか?
2017年10月24日更新 須田