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ウレタン・シリコン・フッ素・無機色んな種類の塗料があるけど何が違うの?

みなさんこんにちは。
相模原市・町田市・八王子市と幅広く、お客様の為に、塗装・防水工事を行っております。
一友ビルドテック株式会社です。

Table of Contents

そもそも塗料・樹脂ってなに?

塗料の違い

防腐・錆(さび)止め・艶出し・着色などの為、要は対象物を保護・美装、独自な機能を付与するために、物体の表面に塗る流動体のことです。

漆・ペンキ・ワニス・エナメルなどのことですね。

そして、塗料の主成分に良く使われる、樹脂とはいったい何なのでしょう。

天然樹脂と合成樹脂に分けられ

天然樹脂とは、植物体から分泌される粘度の高い液体が揮発性成分を失って固化したものです。

松やにや琥珀などですね。

合成樹脂とは、人為的に製造された高分子化合物からなる物質のことです。

最初に作られた時に天然樹脂に似ていたので合成樹脂と呼ばれますが、樹脂ではありません。

プラスティックと呼ばれるものの大部分は合成樹脂で熱に対する性質から、ポリ塩化ビニル・ポリエチレンなどの熱による加工が容易な熱可塑性樹脂とメラミン樹脂等のように再加熱しても軟化しない熱硬化性樹脂があります。

さて、沢山の種類の塗料がありますが、どの塗料を選ぶことが良いのでしょうか。

どっちがいいの?

アクリル塗料とは

現在は外壁塗装リフォームの工事ではほとんど使われることはありませんが、20年以上前に開発されたアクリル樹脂を混ぜた塗料で、ウレタン塗料がまだ高価な時期に良く使われていた塗料です。

現在アクリル塗料が使用されるシチュエーションとしては、新築時の外壁の塗装に使用されるケースです。

新築住宅と言うのは建設してからしばらくすると家を構成する木材などが地震などにより動き続ける為、どのような塗料であっても、クラック(ひび割れ)を起こす可能性が大いにあります。その場合、塗り替えを前提としてアクリル塗料で塗装されている場合があります。

耐候性が低く、安価ではありますが、耐久性は5年~8年くらいなので、弊社では塗り替えの際におススメすることはありません。

ウレタン塗料とは

主成分は、ウレタン系樹脂です。樹脂の中でも柔軟性があり、密度が高い塗料となっています。艶ありタイプは光沢が美しく、高級感がある仕上がりも魅力です。艶を消したタイプもありますが、防汚性に劣る部分があります。防汚性に劣る部分があります。ウレタン塗料は、場所を選ばず、幅広い用途に使用できることも人気の理由です。

メリット

メリット

・樹脂が柔らかく、密着度が高い。

柔らかい塗料なので、密着性が高く、幅広い素材に使用できます。ひび割れの発生を抑制できるので理想的な外壁塗膜を維持することが出来ます。

・光沢性があり高級感のある仕上がりになる。

艶のある仕上がりになるため、高級家具やフローリングの仕上げ材としても良く使用されています。

・万能性があり、使用する場所を選ばない。

色や種類が豊富で硬化剤の割合によって傷つきにくい丈夫な塗膜を形成したり、小さな範囲の補修にも使用できます。

デメリット

デメリット

・シリコン塗料に比べて耐久年数が劣る。

一番安価なアクリル塗料に比べれば耐久年数は長いのですが、最近外壁塗装で主流になっているシリコン塗料や、それ以上のランクに付ける塗料に比べるとどうしても耐久年数は劣ってしまいます。

一般的には5~7年が目安となります。

・紫外線によって変色しやすい。

日々紫外線にさらされることになる屋根・外壁ですが、ウレタン塗料が紫外線による変色がシリコン塗料に比べると起きやすいと言われています。

紫外線の量・湿度・温度・雨など様々な条件により劣化具合は異なります。一概には言えませんが、黄色く変色しやすいと言われています。

・水に反応しやすい

2液型のウレタン塗料で使用する硬化剤は、水と反応しやすい傾向があります。

その為、塗装時の湿度が極端に高いと、硬化剤が水分と結合してしまい塗膜性能が落ちてしまう事があります。

ただ、これはウレタン塗料に限らず雨の時には、流れてしまったり施工不良を起こす塗料もありますので、一般的には作業は行いません。

 

シリコン塗料とは

主成分は、シリコン系樹脂です。シリコン樹脂とはケイ素を核としたシロキサン結合を持つ無機化合物で、非常に安定した性質が特徴です。

メリット

メリット

・低汚染性

塗膜が固く、撥水性があるので、水を弾きます。

また、低電圧性で汚れが付きにくく、雨や泥、ホコリなども弾き、低汚染で汚れにくい性質を持っています。

・光沢性があり、高級感のある仕上がりになる。

艶のある仕上がりになります。

ウレタン塗料も光沢のある仕上がりとなりますが、ウレタン塗料と同じ環境下ではシリコン塗料の方が2割ほど高いという結果も出ているようです

より長く光沢を持続し綺麗な塗膜を維持することができます。

・アクリル塗料やウレタン塗料と比べ耐久性が高い。

シリコン塗料の耐久性は7年~12年程と言われています。フッ素塗料のように高級感のある仕上がりにはなりませんが、湿気と通す性質(透湿性)があるので、塗膜のはがれや建物内部の結露も防ぐことができ、防藻・防カビ効果もあります。

高価なフッ素塗料と比べコストパフォーマンスの面から現在主流の塗料となっています。

・難燃性

シリコン塗料は約600℃に耐える高耐熱性があり、耐水性・耐候性に優れます。

デメリット

デメリット

・扱いにくい塗料

塗膜が固く撥水性があることから、付着力が悪く塗り替えの際に密着が悪くなってしまうのです。これは適した「シーラー」や「フィラー」をきちんと塗布することによって解決できます。

シリコン塗料で塗った既存塗膜の上からシリコン塗料で塗り替える場合はしっかりとした知識のある業者に依頼することをおススメします。

・高価

アクリル塗料やウレタン塗料に比べ高価です。

耐候性。耐候性を鑑みるとシリコン塗料の方が断然上ですので、値段の対比にならないほど高い効果を発揮してくれます。

・ひび割れしやすい。

他の塗料に比べひび割れが起きてしまいやすいという点があります。塗装完了後は柔らかさのある塗膜ですが、経年とともに塗膜が固くなり10年ほどで追随性に劣ってしまいます。

そのため、ひび割れしやすくなってしまいます。

フッ素塗料とは

フッ素塗料は塗料の主成分(耐久性を決める)合成樹脂に蛍石を原料としたフッ素樹脂を使用した塗料です。

フッ素樹脂の技術を使って開発された塗料で、寿命の長い塗膜を作ることが出来ます。

メリット

メリット

・低汚染性

非粘着性に優れているので、汚れを弾きやすく、汚れの定着を防ぎます。防カビ・防藻効果にも優れています。下記に出てくる低摩耗性も持ち合わせているので、汚れにくい塗料となっています。

・低摩耗性

フッ素塗料は耐摩耗性が高いので、光沢の保持を高める事が出来ます。

他の塗料の塗膜の光沢は、アクリル塗料やウレタン塗料で5年で20%の減少、シリコン塗料で10年で20%の減少なのに比べて、フッ素塗料は20年で10%の減少しかしません。

長年経っても綺麗な外壁を維持できます。

・耐熱性がある。

紫外線等の熱から建物を守ってくれます。

あるという事は劣化を防ぐことになりますので、経済的にも塗り替えの回数が少なくて良い傾向です。

・シリコン塗料と比べても耐久性・耐候性が抜群。

塗料がしっかりと外壁と密着する事から、長期間紫外線や雨風にさらされても隙間が出来ず高耐候です。

フッ素塗料の耐久性は12年~20年と言われています。

現在は屋根と外壁両方にフッ素塗料を塗装されることは少なく、屋根のみフッ素・外壁はシリコンというような施工をされています。

ただ髙いだけでなく、耐久性の高さが特徴です。

デメリット

デメリット

・高価なため認知度が低い。

費用が高くスタンダードで使用される塗料ではないので、残念ながら認知度が低い傾向にあります。

とても良い塗料なのですが、一般的にはまだ主流ではないようです。

・建物の劣化状況によってクラックが起きる。

あくまでも機能性塗料なので、フッ素塗料を塗れば建物が延命出来るというわけではありません。

あまりにも劣化してしまっている建物に塗装すると、塗膜が固いので、クラック(ひび割れ)が起きてしまう場合があります。

・艶消し塗料が無い。

フッ素塗料に艶のある理由は、親水性がです。艶なしではこの親水性が効果を発揮できません。

「艶消し」・「マット」をご希望の方のご利用には不向きです。

・技術を必要とする。

フッ素塗料は水性で施工性が高い塗料ですので比較的扱いやすい塗料です。

でも、きちんとした下地処理を行わずに塗布すると高価な塗料が台無しになってしまいます。

きちんとした知識を持ちちゃんとした施工の出来る業者に依頼することをおススメします。

無機塗料とは

無機塗料は、塗料の原料に無機物を配合した塗料のことです。

無機物とは、石やレンガ、ガラスなど炭素を含まない物質で、紫外線で劣化しないため、無機物自体は半永久的に耐久します。

この無機物100%の塗料が作れれば、半永久的に耐久する塗料が作れるかもしれませんが、このままだと固すぎて塗料として塗ることは出来ません。そこで、無機物の耐久性を活かしつつ、合成樹脂などの有機物を混ぜて塗料としてぬれるようにしたものが無機塗料です。

劣化の原因となる有機物を混ぜることにより、半永久的に耐久することは出来ませんが、それでもフッ素を超える耐久性をえることが出来ます。

メリット

メリット

・親水性が高い。

汚れを浮かび上がらせ雨水で洗い流す効果があります。

・耐久性(防藻・防カビ・色褪せやチョーキングの抑制効果)

カビ・苔の栄養分である有機物の含有量が少ないため、
カビや苔が発生しにくいということが挙げられます。
苔は、美観を損なうだけでなく、苔の根から発生する「根酸」という酸性物質により、本来アルカリ性であるスレート瓦が
酸化してしまい、素材自体の耐候性を低下させる恐れがあります。

15年以上と長い耐久性を持っています。

・難燃性(燃えにくい)

主成分が炭素を含まない無機成分で出来ているため、
有機塗料と比較すると、火事の際などにも燃えにくく、
万が一の隣家の火事の際などにも、この不燃性により、
二次災害の確率を低くすることが期待できる。

・低汚染・防汚性(汚れにくい)

無機物が何パーセント含まれているから無機塗料と言うような定義はありません。その為、少しでも無機物が含まれていれば無機塗料と言えてしまう点があります。

固いのでひび割れしやすい?

フッ素よりも上のグレードなので、高価です。耐用年数は12年~20年と言われています。

デメリット

デメリット

・高価

塗料の中でも耐候性が高いので機能性が高く、高価です。

・ひび割れがしやすい

主成分が無機物で構成されているため、有機塗料と比較すると、
塗膜が硬いという特徴があります。
建物の外壁表面にひびが入った場合は、一無機塗料で形成された
塗膜も一緒にひび割れを起こしてしまうことがあります。

大変高価ですが、デメリットも少なくて大変優秀な塗料です。

塗料

ニーズに合わせて塗料を選ぶことが大切です。

フッ素や無機は、上記で述べたように、使用できない場合もありますので、信頼できる業者に見積もりを依頼することをおススメします。

 

塗料の種類って沢山あってわからない…。って方も多いですよね?

こんなブログもありますよ。

『油性塗料』と『水性塗料』の違い知っていますか?

 

 

『遮熱塗料』と『断熱塗料』の違いって何だろう?

 

 

10年~15年に1回の大きなお買い物!

知識を持って、納得の行く塗装にしませんか?

塗料・塗装についてのご相談もお気軽にお問い合わせください。

 

【2021年8月5日】追記

このブログの公開より「どんな塗料がいいの?」というたくさんのご質問をいただきました。

いちゆうが今一番おススメする塗料をご紹介させてください。

おススメ塗料「ナノコンポジットW」です

エコな塗料でSDGsの取り組みを意識するならこの塗料は断然おすすめです。

どんな塗料なの?

地球温暖化の原因となる石油系資源の使用を大幅に減らした全く新しい水性のエコ塗料です。

 

石油系資源(地球温暖化原因物質)がこんなに節約できる!

ナノコンポジットW1缶中のシリカ(無機成分)の量は、約1.25kg。これは、言い換えると、約1.25kgの石油系資源を節約できるということです。
ペットボトル(1本=約25g)に換算すると、50本分の節約に、ガソリン(1kg=約1.3ℓ)に換算すると、約1.6ℓの節約になります。

いちゆうのおすすめ塗料です。

気になる方は是非お気軽にお問い合わせください。

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2021年8月5日追記・更新

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