12.292018
外壁塗装工事の最初の工程は足場立てです。
みなさんこんにちは。
相模原市・町田市・八王子市と幅広く、お客様の為に、塗装・防水工事を行っております。
一友ビルドテック株式会社です。
工程について書いてみたいと思います。
本日は足場立てについてです。
外壁・屋根塗装をすると決まって一番最初にする工程が足場かけです。
まずは足場を立てる2~3日前に、お宅にお邪魔します。
お家に入る事はありませんが、敷地内に入らせて頂き、どのように足場を立てるのか確認させて頂きます。
もちろん、事前に
・足場を立てることができるのか。
・駐車場にお車が止められなくなってしまう。
等、おおよその下見はしておりますので突然「足場が立てられません。」と言ったことにはなりません。
ご安心ください。
施工中のお車の駐車についてはコチラをご覧ください。
さて、
戸建住宅の塗装の場合どんな足場を使用するのでしょうか。
弊社の場合は
「クサビ緊結式足場」
です。
良く「ビケ足場」なんて言われている足場ですね。
なんで“ビケ”と言うのでしょうか。
由来は、商品名から来ています。
1979年、株式会社大三機工商会(現、株式会社ダイサン)が国内初めての、くさび緊結式足場を開発しました。
その足場の商品名が、「ビケ足場」と言ったんですね。
クサビ足場が浸透していく際に、元祖の商品名である「ビケ足場」という呼び名が広まっていったようです。
ちなみにビケ足場の「ビケ」とは、「美形」から来ているという説があります。
クサビ足場の大きなウリは細かいユニットを組み合わせて複雑な現場にも対応可能なことです。
無理のない綺麗な足場を組む、建築現場を美しい型で表現するということで、美型足場=ビケ足場になったということのようです。
横道にそれてしまいましたが、クサビ緊結式足場を使用します。
これは正式名称を読んで字のごとく、足場の緊結部分にクサビを用いて組み立てる足場のことです。
クサビとは
1 木や金属で、一端が厚く他端に至るにしたがって薄くなるように作ったもの。木材・石材を割るとき、重い物を押し上げるとき、差し込んだ材が抜け落ちるのを防ぐときなどに用いる。責め木。
2 車軸の端の穴に差し込んで車輪の外れるのを防ぐ小さな棒。
3 二つのものを固くつなぎ合わせるもの。きずな。「共通の危機感が両派の分裂を回避させる―となる」
木造家屋等の低層住宅では、足場を設置する敷地が狭く、建物の形状が複雑であるため、盛替え、組み換え作業が簡単にでき、建物の形状に容易に対応できる足場として使用されています。
この足場は一定間隔に緊結部を備えた鋼管を建地(支柱)とし、緊結部付の水平材、斜材等を建地の緊結部にくさびで緊結し、床付き布枠を作業床とした足場で、部材をユニット化されておりハンマー1本で組み立てが出来る。従来、戸建住宅等の工事用として使用されてきました。
最近ではその足場の部材を用い本足場として組立、中層建築用の足場としても、高層建築でも外壁の塗り変えなど短期間の補修に足場として使用されることもあるようです。
基本部材構成 |
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緊結部支柱 緊結部付布材 床付き布材 緊結部付ブラケット ねじ管式ジャッキ型ベース金具 壁つなぎ くさび緊結式足場用斜材または大筋かい |
くさびによる緊結方式
・ブリッジ型緊結方式
布材等の端部にこの字状に溶接加工された緊結部を建地(支柱)に溶接取付けしてポケット金具又はフランジ金具にはめ込み、くさびをハンマーで打ち込み連結する方式
・ポケット型緊結方式
布材、ブラケット等の部材に直接くさび付き金具が溶接加工されており、このくさび付き金具を建地(支柱)に溶接取付してあるポケットの金具にハンマーで打ち込み連結する方式
一般的に足場をかけるのに必要な外壁から敷地の距離は60Cm程
これは外壁に手を伸ばして刷毛やローラーで「作業する際に最適な距離」です。
クサビ式足場のデメリットは
【ハンマーで叩く為騒音が出る】
ビケ足場を設置する際の作業音は、周囲に響きやすいため、必然的に「騒音」で近隣の方へ迷惑をかけてしまう場合があります。
【日常生活に不便を感じるケースも】
足場を立てた際には、家の外周を単管が走ることになり、さらに保護シートで住宅を囲うことから、敷地内の移動が不便になったり風通しが悪くなるケースもあります。
【工事中は防犯を心がける】
塗装工事中は足場があるため、空き巣の侵入しやすい環境となってしまうこともあります。保護シートで住宅を囲うため周囲の目も届きにくくなります。
普段は入れない窓から空き巣が入る可能性も考えられるので、塗装工事中はしっかりと鍵をかけるようにして防犯対策を行いましょう。
足場からの侵入を防ぐには、防犯センサーライトを活用することもできます。防犯上で心配がある場合は、施工を依頼する業者に防犯対策の相談をしておきましょう。
豆知識
ビケ足場と同じような言葉「ビティ足場」と言うものがありますがこれは全くの別物です。
由来は、このタイプの足場の考案者であるデビッド・イー・ビティの名前から来ています。鋼製枠組み足場であるビティ足場は、住友金属建材株式会社(現:日鐵住金建材株式会社)が日本で初めて枠組み足場を開発した際の製品です。
そしてこのビティ足場ですが、「ビテイ」であったり「ビディ」であったりと、地域によって微妙に呼び方に変化があるみたいです。
方言みたいなものなのかもしれませんね。もし職人さんと話す機会があれば、一度聞いてみるといい話のタネになるかもしれませんよ!
どれくらいの時間がかかるの?
足場立て・解体
組立時も、解体時も足場を積める大きなトラック(4t車)で伺います。
戸建住宅ならおおよそ1日程度で組みあがり、半日程度で解体されます。
どんな風になるのかと言うと
こんな感じです。
足場にメッシュシートが張られていきます。普段の施工中はお家を囲う様にしっかり張られています。
台風などで風の強い日
部分的に施工が終わって、良く乾燥させたいとき
等
メッシュシートは畳めるように紐で結ばれています。上の写真のようになります。
塗装が終わるまでご不便お掛けします。出来るだけ不便が少なくなるよう心がけて作業させて頂きます。
お家が綺麗になるまでご容赦くださいね。
2018年12月20日更新 須田