3.312016
塗魂ペインターズInベトナム
いま俺はベトナムのホーチミン市と云うところにいる。
さすがにこんなところにまでボランティアで来るとは想像もしていなかった。
だって、こんなところに我々を必要としてくれている人達が居るなんて思いもしなかったからね…
今年の始めだったろうか、塗魂インターナショナルから声が掛かった。
3月にベトナムのホーチミンでボランティアが決まったと…
3月は年度末。
建築業界は、一年で一番忙しい時だ。
ましてや我々はペンキ屋。
仕上げを受け持つ業者であり、毎年てんてこ舞いになる季節だ。
でもね、俺の兄貴、池田会長代行が言うのよ。
世界で子供たちの命を守る医師がいるって。
そして俺たちを待っているって…
なんでも話を聞くと、自らうん百万もつぎこんで、ホーチミン市の子供たちのためにクリニックを立ち上げると言う。
日本で医師を続けて居れば左うちわで余裕をブッこいていれるのに、まったく変わった人だ。
ましてや、その子供たちからは医療費を受け取らないって言うんだから気が知れない…
日本では、俺の糖尿病を診てはあーだこーだと言いながらポルシェを乗り回してるアホ医者もいると思えば、こちらもある意味アホかも知れない(笑)
ホーチミンの子供たちはなかなか医者には掛かれないという。
大人でさえ病院に掛かることは大変な事なんだからそれはそうだろう… 今でもそういう理由で命を落とす子供たちも多いと言う。
医療事情も劣悪。
湿度100%の様な部屋にエアコンも無い。
病院に行っても院内感染などで命を落とすこともよくある事。
そこで今回は日本の誇る断熱塗料を塗装しに来たというわけ。 少しでも涼しい環境で医療が出来る事と、断熱ガイナは空気を浄化する機能もあるからね。
しかし、暑い。
想像していたよりも、はるかに蒸し暑い!
立っているだけでアゴから汗がしたたり落ちる。
でもね、日本から集まった総勢12名のアホたちは、ひたすら塗る。
湿度100%の部屋で、黙々と塗る。
俺からしてみたら、この状況を観て、胸に熱いものが込み上げてこない奴がいたとしたら、そっちの方がよっぽどアホだと思うよ…
今回はね、うちの嫁さんも一生懸命塗ってたよ。
それも足場によじ登ってね。
三年前には歩けなかった奴が、 歩けるようにしてもらった感謝の想いをぶつけるようにね…
ともあれ、無事に塗魂インターナショナルの海外ボランティア第三弾は無事に終わることが出来た。
ひとえに、材料を御提供下さったメーカー様、そして副資材等を提供下さった協賛企業様、そして全ての段取りにご協力下さった塗魂応援団の皆様、そして、今回日本で応援してくれている全国の塗魂メンバー全員に心から感謝を申し上げたい。
おっと… そして、俺たちが安心してボランティアに参加出来るようにと日々頑張ってくれている従業員たちに心から感謝を申し上げる。
そして俺はね。 完全に食あたりで、今日は一日監禁状態で、 正露丸と解熱剤をたらふく飲んで、ホーチミンで高熱と戦っていると言うね…(笑)
ベトナムの皆さん、ごめんなさい。 パクチーだけは合いません… 早く熱を下げなきゃ帰国ができないよ~
2016年3月31日 金塚 浩一