10.112018
油性塗料と水性塗料ってなにが違ってどっちがいいの?
みなさんこんにちは。
相模原市・町田市・八王子市と幅広く、お客様の為に、塗装・防水工事を行っております。
一友ビルドテック株式会社です。
「油性塗料」「水性塗料」どっちがいいの?
塗料って色々種類があって何が良くて何を選べばいいのか分からなくなっちゃいますよね。
「油性塗料」・「水性塗料」
これって何が違うのでしょうか
マジックにもありますよね。
油性は簡単に落ちない。
水性は洗えば取れる。
でも、ペンキでそれが起きてしまっては一大事です。
では
そもそも塗料・樹脂ってなに?
防腐・錆(さび)止め・艶出し・着色などの為、要は対象物を保護・美装、独自な機能を付与するために、物体の表面に塗る流動体のことです。
漆・ペンキ・ワニス・エナメルなどのことですね。
そして、塗料の主成分に良く使われる、樹脂とはいったい何なのでしょう。
天然樹脂と合成樹脂に分けられ
天然樹脂とは、植物体から分泌される粘度の高い液体が揮発性成分を失って固化したものです。
松やにや琥珀などですね。
合成樹脂とは、人為的に製造された高分子化合物からなる物質のことです。
最初に作られた時に天然樹脂に似ていたので合成樹脂と呼ばれますが、樹脂ではありません。
プラスティックと呼ばれるものの大部分は合成樹脂で熱に対する性質から、ポリ塩化ビニル・ポリエチレンなどの熱による加工が容易な熱可塑性樹脂とメラミン樹脂等のように再加熱しても軟化しない熱硬化性樹脂があります。
以上がとっても簡単ですが塗料・樹脂の説明になります。
さてさて
塗料に入ってるもの
顔料 | 色のもと |
樹脂 | 塗膜のもと |
硬化剤 | 樹脂を固める成分 |
添加物 | 主に塗りやすくする成分 |
溶剤 | 顔料・樹脂・硬化剤・添加物を溶かしている成分 |
「油性」でも「水性」でも入っているものは変わりません。
溶剤の種類で塗料が「油性」なのか「水性」が分かります。
油性塗料の溶剤は「有機溶剤」と呼ばれるものです。
これに対して
水性塗料の溶剤は「水」です。
これが大きな違いとなります。
塗料が乾燥するとき、溶剤が揮発(蒸発)します。
水性塗料は水が蒸発するのでほぼ無臭なのに対し
油性塗料は「有機溶剤」そのものの臭いがするのです。
有機溶剤とは
厚生労働省が中毒予防規則の対象としている有機溶剤の種類だけで54種類もあります。
そのすべてで特徴が異なり、その中には人体や環境に影響を与えるものもあります。
では、なぜ悪影響があるかもしれない有機溶剤が必要なのでしょうか
固形分の種類によっては
水の乾燥速度では綺麗な塗膜が作れない。
水に溶けず均一に塗布出来ない。
等…
顔料・樹脂・添加剤の機能が「水」の溶剤では十分に発揮できない場合に有機溶剤を使用します。
上記を参考に油性塗料のメリット・デメリット、水性塗料のメリット・デメリットを記してみたいと思います。
油性塗料のメリット
水性塗料と比べて
・密着性が良い
・塗膜の美しさ
・乾燥時間が気温によらず一定
・豊富な機能を持たせることができる。
沢山のメリットがありますが、そのほとんどが固形分の機能によるものです。
水の溶剤では発揮できなかった特徴が有機溶剤を利用することで機能が発揮出来る様になります。
油性塗料のデメリット
・環境への配慮が必要
・人体への防護措置が必要
・ハケの洗浄や希釈(うすめ)液にも有機溶剤が必要
・少し高価
・保管方法にも注意が必要
有機溶剤を使用することによるデメリットには扱いに関する注意事項がいくつかあります。
ひどく難しいものではありませんが、水性塗料に比べると丁寧に扱う必要があります。
水性塗料とは
「塗料に入っているもの」でもお伝えしましたが
塗料の主成分は油性塗料と同じく樹脂・顔料などの固形成分が「水」に溶けているものです。
マジックなどとは違い「水性」ですが一度乾燥すればもう水に溶けることはありません。
油性塗料とと比べ臭気が少なく、環境への配慮から水性塗料のニーズが多くなりました。
高機能の樹脂や顔料を混ぜることができる油性塗料に比べ種類は少ないですが
機能・性能の進化が早いため油性塗料にも劣らない水性塗料が開発され続けています。
水性塗料のメリット
・ニオイが少ない
・乾燥しなければ水で薄めたり、洗い流せるので施工が簡単。
・基本的に無害であるため安心・安全
・ほとんどの製品がF☆☆☆☆対応
「F☆☆☆☆」とは?
改正建築基準法の施行により、建材のホルムアルデヒド放散の等級表示がされることとなりました。
「F☆☆☆☆」マークの「F」はホルムアルデヒド、「☆」の数が多いほどより放散が少ないことを意味しており、その中で最も少ないものが「F☆☆☆☆」です。
建材(塗料も含む)はホルムアルデヒドの放散量により、下記のようにFスターで分類されています。
F☆☆☆☆:使用面積制限なし
F☆☆☆ :使用面積制限有り
F☆☆ :使用面積制限有り(F☆☆☆より使用面積は少なくなる)
マーク表示なし:使用禁止
水性塗料のデメリット
・艶、平滑性に劣る
・機能の種類が少ない
・塗装時の温度や湿度に影響されやすい。
これが「油性塗料」と「水性塗料」の違いでした。
環境に優しく臭気も少ない水性塗料とちょっと臭いはきついけど高機能な油性塗料
どちらが貴方のお宅には適しているのでしょうか。
もちろん個人差がありますので、『水性塗料でも臭気がきつい』
と感じられる方もいらっしゃいます。
油性塗料だから人体や環境に影響を及ぼすものばかりでもありません。
お家に合った塗料を選択されることをおススメ致します。
一友ビルドテックでは
どんな塗料がお家の塗り替えに適しているのかもカウンセリング致します。
是非お気軽にご相談ください。
弊社のおススメ遮熱塗料
屋根専用遮熱塗料
アステックペイント スーパーシャネツサーモSi
特殊無機顔料の使用により高い遮熱性を実現。
色あせしにくく、美観を長期間保持する、高機能の屋根用シリコン樹脂塗料です。
『促進耐候性』 4000時間クリアー
アステックペイント スーパーシャネツサーモF
従来のフッ素樹脂塗料をしのぐ最高ランクの耐候性。
優れた遮熱性も持ち合わせた超高機能の屋根用フッ素樹脂塗料です。
『促進耐候性』 5000時間クリアー
一友ビルドテック:屋根遮熱塗料施工例
施工前温度は66.1℃ | 施工後温度は40.2℃ |
※屋根の材質、環境により、遮熱効果は異なります。
外壁専用塗料
アステックペイント 超低汚染リファイン1000MF-IR/超低汚染リファイン1000Si-IR
超低汚染リファインシリーズは塗膜表面が汚れにくい超低汚染性を持つ塗料であるため、汚れによる熱の吸収を防ぎ、長期間経過しても、一般の遮熱塗料よりも遮熱効果を持続させることができます。
アステックペイント EC-5000PCM-IR
ピュアアクリル樹脂を使用。EC-5000PCMの優れた防水性・耐候性に加え、遮熱効果を持ち、アステックペイントの中でも最高ランクの機能性を持った塗料です。
促進耐候性試験(スーパーUV) 600時間クリアー
一友ビルドテック:外壁遮熱塗料施工例
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※外壁の材質・環境により遮熱効果は異なります。
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屋根・外壁・室内壁塗装塗料
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2018年10月11日 更新 須田