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屋根が剥がれボロボロに!?それパミール屋根かもしれません。

みなさんこんにちは。
相模原市・町田市・八王子市と幅広く、お客様の為に、塗装・防水工事を行っております。
一友ビルドテック株式会社です。

築15年しか経っていないのにボロボロになって剥がれてしまっているスレート屋根のご相談を頂くケースがあります。

剥がれていたり劣化が激しい場合はパミール屋根の可能性があります。築15年~25年前後に建てられているお住まいは要注意です!!

多くの方が築10年から15年程で塗装を検討されると思います。そんな時に屋根を見てみたらボロボロになっている…。そろそろ塗装をしよう!と思われるかと思います。

しかし、もしパミール屋根だった場合は塗装をしたくても出来ません

なぜ塗装が出来ないのか?パミール屋根の見分け方とは?紹介していきますので参考にしてみてくださいね。

 

パミール屋根とは?

『パミール』とは1996年から2008年に国内最大手の屋根材メーカー・ニチハで製造されていたスレート屋根材の商品名です。

現在は製造・販売はされていませんが、7年で剝離がはじまり10年でボロボロになってしまうなど耐久性に大きな問題があり製造が中止されました。

パミールが製造された時期は、屋根材への「アスベスト(石綿)」の使用が法律で禁止された時期と重なります。

当時は建設資材等にも多くのアスベストが使用されていましたが、健康被害が問題となり全面禁止となりました。

そのため建材メーカー各社は「ノンアスベスト(無石綿)」のスレート屋根を開発・販売します。

パミールも「ノンアスベスト」対応商品として製造された屋根材の一つとして全国に広く流通しましたが、アスベスト規制によって製造されたスレート屋根の中でも最も被害が顕著だったのがパミールでした。

この時期に製造されたノンアスベスト屋根材は他にもクボタ(現 ケイミュー)のコロニアルNEOやセキスイのかわらUなどがあり、これらも塗装が出来ない、不具合の報告がある屋根材として注意が必要になります。

 

パミール屋根の見分け方

パミールは【劣化症状】に大きな特徴があります。その特有の不具合が確認できればパミールの可能性が高いです。

確認するためにご自身で屋根に上がるのは大変危険ですので、気になるかたはお近くの業者に点検を依頼してくださいね。

1、層状剝離

屋根材の層がミルフィーユ状になり、先端が剥がれたり、浮き上がってくる症状です。

この層状剝離がパミールの代表的な劣化症状になります。

表面から1枚ずつ剥がれてしまうことで屋根材のセメント基材がどんどん露出してしまいます。

最終的には、屋根材の破片がボロボロと剥がれて落ちてきて気がつくことが多いと思います。

2、釘の腐食

専用釘の腐食もパミール特有の不具合です。釘が錆びて無くなってしまうことが確認されています。

耐久性の低い釘では雨水で腐食や錆が起き、屋根材がズレたり落下する可能性があります。

屋根の破片ではなく屋根ごと落ちて、駐車場やベランダ、道路などに落ちてきたら大変ですので注意が必要です。

ラスパート釘(屋根材「パミール」付属品)に関するお詫びとお知らせ


 

(出典 ニチハ株式会社

この不具合についてはメーカーのニチハが2010年11月5日に正式に文書を出してます。

3、苔の発生

スレート屋根は約10年ぐらいで屋根の塗装の膜が剥がれてきてしまいます。塗装の膜が剥がれ、セメントがむき出しになったことで雨水や湿気の水分を含みやすくなります

そのため日当たりの悪い場所には、水のある場所が大好きな苔が発生してしまうのです。

他のスレート屋根も苔が発生することはあるので、苔が生えているからパミールとは限りませんが、苔の発生しやすいのも特徴になります。

パミールは屋根材が層になっていているため、1枚1枚の層に水が入りやすく、水分を含むために苔が生えやすくなってしまうのです。

屋根の先端部分が剥がれて、苔が発生しているようならばパミールかもしれないと考えましょう。

 

なぜパミールは塗装が出来ないの?

ご紹介したようにパミールの屋根は劣化症状がひどいため、塗装をおこなっても劣化の進行を防ぐことが出来ません

塗装をおこなったことで屋根の劣化がさらに進んでしまうケースもあります。

ボロボロになっているパミールに負荷を与えてしまうことになり、結果的に屋根の寿命を短くしてしまうのです。

屋根のためにおこなった工事が、逆に劣化を進行させてしまうなんて残念なことですよね。

 

パミールのリフォーム方法

パミールの場合のリフォームの選択肢は『カバー工法』『葺き替え工事』の二択になります。

カバー工法は現在の屋根材の上に新たな屋根材を重ねる工事です。屋根材の撤去処分費用がかからないため、コストを抑えることができます

葺き替え工事は現在の屋根材を撤去し、新しい屋根に付け替える工事です。雨漏りや劣化の状況によってカバー工法が難しい場合は葺き替え工事になります。費用が許すのであれば、すべて撤去してしまい、新しいものに交換される葺き替え工事がおすすめです。

 

もしかしたらうちもパミールの屋根かもしれない…と心配になった方はいませんか?

いちゆうはご相談・お見積りまで無料にて対応しています。

屋根はドローン調査も実施していますので、パミールのように屋根に登ると割れてしまうような場合にはドローンでの確認がおすすめです。

『ドローン診断のドローンってなに?』こちらも参考にどうぞ。

 

パミール屋根だけでなく、屋根や外壁でお困りごとがありましたら、是非いちゆうにご相談ください。

知識・実績を備えたスタッフがご対応いたします。

ご相談・御見積書まで無料で対応いたしますのでお気軽にお問い合わせください。

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2023年8月15日 更新 上田

 

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